群馬県内の「中小企業の環境への取り組み」を支援し、「環境への負荷の少ない循環型社会づくり」を推進するため、2011年4月1日に群馬県中小企業団体中央会は「エコアクション21地域事務局群馬県中小企業団体中央会」として認定されました。

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エコアクション21とはどんな制度ですか?

 近年、地球温暖化や水質汚染、廃棄物の蓄積、自然破壊など年々環境問題が深刻化しており、これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄の社会経済システムでは人類の持続可能性が脅かされつつあります。このため環境省では広範な中小企業などの環境への取組を推進し、持続可能な社会を実現することを目的とし中小企業が取り組みやすい環境マネジメントシステムとして「エコアクション21」を1996年に作成し、2004年に認証登録制度として全面的にリニューアルした制度です。

エコアクション21に企業が取り組むと具体的にどのようなメリットがありますか?

 前述したように、環境経営システムと環境への取組、環境報告の3要素が一つに統合されたガイドラインであるため、環境への取組を総合的に推進でき、比較的容易にかつ効率的に取り組めます。また、環境経営システムを構築・運用することで経費の削減や生産性の向上、目標管理の徹底等経営的にも効果を上げることが出来ます。さらに、環境活動レポートを作成し公表することで取引先や一般消費者に対しての信頼性が向上します。このほかにも、次の2点のメリットがあります。

  • 大手企業が環境経営を取引先の条件とするサプライチェーンのグリーン化に対応できます。
  • 競争入札参加資格認定の際にISOと同様にエコアクション21の取得を主観点数として加える自治体も増えてきています。

エコアクション21はどんな特徴がありますか?

 エコアクション21には次の3点の特徴があります。

  • 中小企業等でも容易に取り組める環境経営システムです。
     ISO14001の規格をベースに中小企業者でも取り組みやすい環境経営システムのガイドラインとして作成されていますので、ISO14001が認証取得までコンサル料含めて数百万円を要するケースが多いのに対し、エコアクション21はその5分の1程度で済みます。また2年ごとの更新手数料も従業員10名以下の企業であれば10万円程度となっています。
  • 必要な環境への取組を規定している。(環境パフォーマンス評価)
     必ず把握すべき項目として、二酸化炭素排出量、廃棄物排出量、総排水量を規定しています。従って必ず取り組む行動として、省エネルギー、廃棄物の削減・リサイクル及び節水の取組を規定していますので、エコアクション21を推進することで環境への取組だけでなく、経営コストの削減にもつながります。
  • 環境コミュニケーションにも取り組む。(環境報告)
     事業者が環境への取組状況を公表する環境コミュニケーションは社会のニーズであるとともに、自らの環境活動を推進し、さらに社会からの信頼を得るための必要不可欠な要素です。そこでエコアクション21では環境経営レポートの作成と公表を必要な条件として規定していますので企業の環境への取組を広くPRすることで企業イメージの向上につながります。

ISO14001とエコアクション21はどのように違うのでしょうか?

エコアクション21とISO14001とを比較すると下表のようにまとめることができます。

項目エコアクション21ISO14001
構築しなければならない
社内システム
・ 簡易なシステムを要求している。
・ 様式・基準が決められているので作成しやすい
・ 文書・体制など重いシステムを要求している。
・ 様式・基準は独自で作成しなければならない
環境への対応・環境負荷削減が直接要求される
・負荷・対策チェックリストがある。
・ 環境負荷削減は直接要求されていない
・ リストは特にない
経済的側面からの比較・商取引に有利
・国際取引に通用しない
・光熱水費の削減効果が高い
・審査・登録料が安い
・ 商取引に有利
・ 国際取引に通用する
・ 光熱水費の削減効果が低い
(負荷削減が要求されていない)
・審査登録料がかなり高い
社会的側面・環境経営レポートを作成・公表する・環境報告書がない
その他・ ロゴマークがある
・一般的な認知度が低い
・ロゴマークは特に指定されていない
・一般的な認知度は高い

エコアクション21には具体的にどのように取り組めばよいのでしょうか?

 エコアクション21に取り組むには、環境省が作成したガイドラインに従って以下の図のように取り組みます。PDCAサイクル(P:計画 D:実施運用 C:点検・是正 A:見直し)を基本に企業の環境への取組の継続的改善を図ることが出来ます。

エコアクション21について詳しく知りたい場合はどうしたらよいでしょうか?

 本県では本会が地域事務局となっていますので、お気軽にご相談ください。コンサルタントの紹介も行います。

エコアクション21地域事務局群馬県中小企業団体中央会

〒371-0026
前橋市大手町3丁目3番1号(群馬県中小企業会館)
群馬県中小企業団体中央会内

:027-232-4123
:027-234-2266
:ea21@chuokai-gunma.or.jp

※エコアクション21については、一般財団法人持続性推進機構のホームページをご覧ください。

エコアクション21を認証登録するにはどうしたらよいのでしょうか?

 具体的には、下図のような流れになります。

事務局へ審査の申し込み
審査員の指名
審査計画書の作成
(事業者の認証・登録の範囲及び審査工数の決定)
審査員による書類審査
(適合していると判断された場合)
審査員による現地審査
(適合していると判断された場合)
審査員は事務局へ審査報告書を提出
判定委員会(事務局設置)による審査結果の審議
(適合していると判断された場合)
事務局と認証・登録契約の締結
エコアクション21事業者として認証・登録される
環境経営レポートを事務局ホームページ上で公表
中間審査(概ね1年後)
更新審査(2年ごとの登録更新)

 なお、審査員の審査を受けるために事前に専門家のコンサルティングを受けることをお勧めします。専門家の紹介も地域事務局が行います。(コンサルティング費用も標準的なISOの場合の10分の1程度となっています。)