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調査報告


情報連絡員だより


平成26年7月の報告 〜 コスト増の中、長雨と猛暑の影響で明暗 〜


景況天気図 概況
全体
7月
小雨
猛暑日や梅雨明けの遅れなどの影響で、商店街の客足は遠のき、食料品や生花に落ち込みが見られる。また、多くの業界で電気や燃料コストの負担感は強く、運輸業や建設業では人手不足の状況。温泉旅館では、大幅増が期待された富岡製糸場の世界遺産登録による波及効果は弱い。
製造業


小雨

食料品
曇り

パン・菓子は、暑さによる販売量の落ち込みが見られる。製麺は、長雨により荷動きが鈍く、エネルギーコストの上昇で厳しい状況が続く。酒造は、一部の企業で売上の伸びが見られるが全体的には厳しい状況。

繊維・同製品
小雨

婦人服地は秋冬用の生産が先月に引き続き順調に推移。一方、輸出向けは、引き続き低調。和装織物は浴衣関連が順調。伊勢崎織物は閑散期だが、贈答用などの服飾工芸品の需要が高い。繊維製品は、売上が停滞し、関連業者等の経営にも悪影響が生じている。

窯業・土石製品
小雨

生コンは、前月に続き、渋川・利根地域が好調で全体的な出荷量は前年比増。コンクリートブロックは、消費増税転嫁等による売上増が続くが、住宅着工数の落ち込みを不安視。砕石は、東毛地域で増加傾向も見られるが、全体的に売上は減少傾向で収益状況も好転せず。

機械・金属
薄日

自動車、電機ともに繁忙期で好調だが、輸送・材料コストの高騰で収益は改善せず。猛暑が続く中、電気料金の更なる値上げを懸念。プラスチック金型は、新規取引先との試作開発の動きがあり、今後に期待。富士重工関連の米国進出部品メーカーは、設備を増強し増産体制を強化。

その他
雨

製材は、販売単価が下落傾向で電気代等のコスト増に苦慮。紙加工品は、東毛地区の自動車関連や、住宅関連が好調だが、回復基調とは言えず、原材料値上げの兆しを懸念。印刷業は、受注が減少し原材料が高止まりの中、各社経費削減を進めている。ゴム製品は、企業間格差が見られる。
非製造業


小雨

卸売業
曇り

高崎卸団地は、再開発計画が進み、物販・サービス業の店舗が建設中。前橋卸団地は、区画整理事業が動き始め、団地内の開発気運が高まる。農産物卸は、夏野菜の出荷が順調で、やや安値で推移。水産物卸は、売上は減少傾向。

小売業
小雨

家電小売は、夏物商品や白物商品の売行き好調。中古車オークションは苦戦するも、当初予想した程の落ち込みは見られない。ガソリン小売は、前月より仕入価格が値下りしたものの、販売価格は高値推移で販売量は減少。商店街・生花小売は、猛暑の影響等で客足は少なく売上不振。

サービス業
雨

温泉旅館は、富岡製糸場の世界遺産登録効果による宿泊客増は見られず昨年並みに推移。不動産取引業は、安中市内で工場増床に伴い賃貸居住用物件の引き合い増加。建物設計業は、行政による新たな調査業務発注を期待。

建設業
曇り

総合工事業は、技術者不足による労務費高騰や工期遅延が見受けられる。電気工事業は、公共事業の受注が増加、冷房設備の新設・取替需要増も期待。塗装工事業は、公共工事・民間工事ともに落ち着きが見られ売上が落ち込む。防水工事業は入札物件が減少する中、値引き要請が散見され対応に苦慮。鉄構は、販売単価は増加傾向だが材料・人件費が上昇。

運輸業
小雨

猛暑で飲料水関係が好調だが、キャベツやレタスは猛暑と長雨で出荷量減少。また、軽油価格が高止まりで厳しい中、運賃値上げ要求はなかなか受け入れられず、人手不足も続く。小口輸送は、自動車部品関連は好調だが食料品関連は猛暑対策に苦慮し全体的に売上高・件数ともに減少。

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