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調査報告


情報連絡員だより


平成25年12月の報告 〜 景気回復の実感乏しく越年 〜


景況天気図 概況
全体
12月
曇り
温泉旅館が好調であった一方、年末需要が低調で苦戦する様子が窺える。また、1年を振り返ると、年後半に明るい動きが見られたものの、地方の中小企業にとって景気回復の実感は、一部の業種に止まった様子。
製造業


曇り

食料品
小雨

パンは値上げを行ったが売上の落ち込みは見られない。製麺は、年末の動きはやや好転、小麦粉の値上げ分の転嫁が課題。酒造は、純米酒・吟醸酒等の特定名称酒が好調だが一般普通酒の売上は大幅減。

繊維・同製品
小雨

織物業は全体的に厳しい1年となり、経済政策の更なる効果を期待。伊勢崎織物は、各取引先問屋は補充買い・小口商いが中心の慎重な取引で、原料高のため採算的にも厳しい状況。ニットは昨年並みの稼働状況。

窯業・土石製品
薄日

生コンは、県全体の出荷量は対前年比1.2%と微増に止まる。コンクリートブロックは、アベノミクス効果に伴う景気回復は見られない。コンクリート製品は、売上は増加するも原材料価格の上昇で利益幅は縮小傾向。砕石は、販売価格が上昇し、景況も好転している地域が見られる。

機械・金属
薄日

業種間・企業間格差が拡大し、まだら模様が益々顕著。先行き不透明で新規採用には消極的で賃上げも困難な状況。富士重工関連は、生産好調で推移し、関連企業の収益も好転の兆し。電機関連は生産量の落ち込みは見られない。プラスチック金型は、受注増で売上増加。

その他
曇り

製材は、販売単価は上昇したが、原材料不足で仕入単価が高騰し設備操業度も低下。紙加工品は、明るい兆しの中、段ボールシートの値上げを懸念。印刷業は、年末の繁忙感はなく、原材料価格の上昇で経営は厳しい。ゴム製品は、受注低迷が続き、原材料価格の上昇分を転嫁できない。
非製造業


曇り

卸売業
曇り

卸売業は、販売価格の低下が続く中、消費税増税による売上の落ち込みを懸念。農産物卸は好調に推移していたが、年末に入りやや落ち込んだ。水産物卸は、お正月用の鮮魚の売上が昨年に比べ大幅に減少。

小売業
小雨

家電小売店は、太陽光やリフォームに取り組む企業が良好。中古車オークションは、前月に続き高い成約率を維持。生花小売は、お歳暮商戦等は全体的に苦戦。商店街は、歳末売出し時期だが、客足は落ち込む。

サービス業
曇り

温泉旅館は、年末年始の長期休暇の影響で入込は増加。不動産取引は、館林市域で、中心市街地の空地が太陽光発電パネルの設置用地として取引されている。設計業は、大型物件の受注もあり1年間の受注金額は2割増加。自動車整備は、新車販売の大幅な増加の影響で継続車検件数が減少。

建設業
薄日

総合工事業は、公共工事が増加傾向の中、材料費等が上昇し収益率は低下傾向。塗装工事業と電気工事業は、消費税増税前の駆け込みによる工事が多く人手不足の状況。鉄構業は、高水準の稼働率で推移する中、適正価格への値戻しに期待。

運輸業
小雨

長距離輸送と資材関係では車両不足もみられ、中でも自動車・機械関連の荷動きが活発、野菜は葉物が不作で出荷が低調、倉庫の空きはほとんど無い状況。小口輸送は、月前半の荷動きは鈍く後半は繁忙の中、ギフト商品の取り扱い件数が昨年比激減。軽油価格の高止まり傾向は続く。

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