景況天気図 |
概況 |
全体 |
3月 |
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アベノミクス効果による景気回復感は見られない様子。現状では、円安による恩恵は薄く、原材料等のコストアップの悪影響が目立つ。東日本大震災から2年が経過する中、温泉旅館への人の流れの回帰が見られる。
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製造業
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食料品
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パンは小麦、油脂等の価格が上昇し製品の値上げも検討。菓子は全体的に売上・収益ともに悪化。製麺は、生麺、乾麺ともに売上は昨年を下回る。酒造は、吟醸酒、純米吟醸酒は好調で一般普通酒は売上減少。 |
繊維・同製品
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婦人服地は、急激な円安で原料高。和装関係は、ゆかた関連の受注が活発化。伊勢崎織物は、独自性のある商品や和装生地を活用した服飾工芸品が順調。繊維製品は、円安で国内回帰となり増産となったが工賃はかわらず低迷。ニットは、天候不順で春物の売れ行きが鈍く売上高悪化。
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窯業・土石製品
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生コンは、微増で推移。来年度、公共事業費の増加による出荷増を期待。コンクリートブロックは、天候不順の影響で工事の遅れもあり売上は横ばい。燃料費増加の価格転嫁がカギ。砕石は、公共工事の発注に地域間格差が見られ、全体的には厳しい状況が続く。ダンプカー不足が散見。 |
機械・金属
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自動車関連は引き続き堅調だが、海外への仕事の流出で受注量が減少する企業も見られる。また電気料金や原材料のコストアップで収益悪化。厳しい中、設備投資に前向きな企業も散見。富士重工関連は依然好調が続く。電機関連は大手メーカーの決算時期在庫調整により生産量は大幅に減少。プラスチック金型は、取引条件は悪く収益も悪化傾向。 |
その他
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製材は、受注数は増加するも原料不足等で出荷遅れがみられる。紙加工品は、前月比ほぼ横ばい。円安による原材料の値上りを懸念。印刷業は、やや売上増加傾向で、官公需、民需とも春から夏にかけて受注増を期待。 |
非製造業
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卸売業
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販売価格の厳しい値下げ要請により収益状況は厳しさが続く。食料品は仕入価格上昇で景況悪化。夏タイヤも低価格品しか動かない状況。農産物卸は、気温が上昇し出荷順調で野菜価格が下落。水産物卸は、前年比11.2%の売上減少で厳しい状況が続く。 |
小売業
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家電小売店は、太陽光発電工事の駆け込みがみられた。中古車オークションは、低価格車に人気が集中し単価は下落傾向。ガソリン小売は、販売価格は値下りするも需要低迷傾向。24年度の県内のスタンドの閉鎖は約50ヶ所。商店街は、一部高額品の動きも見られたが売上は低迷。 |
サービス業
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各温泉旅館では、大手旅館・ホテルを中心に入込が昨年比増加。不動産は、消費増税の駆け込み需要が始まっている地域も出始めた。ビルメンは、好転の材料が見当たらず、求人募集に対する反応も悪い。 |
建設業
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総合工事業は、県の公共事業関係の補正予算に対する一部の工事発注が始まる。電気工事業は、市町村の街路灯のLEDへの取替工事の発注に今後期待。塗装工事業は、受注は増加傾向で、建築工事の工期への対応に苦慮。鉄構は、繁忙の状況に一服感、価格は一進一退の状況。
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運輸業
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野菜が平年並みの収穫で荷動好転。建材関連、富士重工関連は好調。リスク分散を目的として大企業から倉庫の引き合いが増加。長距離輸送の車両不足も散見。軽油価格は高止まりで非常に厳しい状況。小口輸送は、引越需要が前年並みに推移したが、全体的に売上は昨年比減少。
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