景況天気図 |
概況 |
全体 |
9月 |
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長引く残暑の影響で秋物商戦に遅れが生じるなど、全体的には悪化傾向が続く。こうした中、日中関係悪化という新たな不安材料も発生、加えて、高年齢者雇用安定法改正による影響を懸念。
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製造業
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食料品
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パン・菓子は暑さの影響で来店客が減少し売上低迷。製麺は乾麺が順調に推移するも、生麺の売上は減少傾向。酒造は特定名称酒(純米・吟醸・本醸造)の売上は順調だが、一般普通酒が大幅ダウン。 |
繊維・同製品
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婦人服地は端境期に入り低迷。輸出向けは依然厳しい状況。和装関係は催事時期であるが低調に推移。伊勢崎織物は小口商いが中心。販売価格は若干上昇。繊維製品は、小ロット・短納期・手の込んだ仕事が多く、残暑の影響で秋物発注が遅れぎみ。ニットは、残暑の影響で店頭での初秋物の動きが鈍いが、受注は昨年を上回っている。 |
窯業・土石製品
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生コンは、上期は対前年比5%で推移したが先行き不透明の状況。コンクリートブロックは昨年並みに推移。一部、震災需要により売上増。コンクリート製品は、少し上向き傾向も見られるが、対前年比では減少。砕石は、最悪だった前年度と比較すると多少好転。 |
機械・金属
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プレス・鍍金各社とも生産増だが、自動車関連は10月より減産予定。富士重工業関連企業は、三直フル生産状態で好調が続くが、日中関係悪化に伴う中国の動向を不安視。日産関連企業は、海外への生産拠点移行の影響で厳しい状況。電機は、在庫調整等でメーカーの生産量は減少傾向。プラスチック金型は、受注減の傾向だが、年末年始は受注増の見通し。 |
その他
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製材の荷動きは依然横ばい。紙加工品は、仕事量は減少傾向の中、食品関連、国内販売向け自動車関連は堅調。輸出関連、家電品関連は低調。印刷業は、需要減少を人件費の抑制や経費削減等で対応する中、秋需要に期待。原材料は値下がり傾向が見られる。 |
非製造業
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卸売業
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需要停滞により中小売店等の閉店が相次ぎ、卸業界は危機的状況。値引き競争激化で収益確保難。農産物卸は、野菜・果物の取引が低調に推移。キャベツ、白菜は出荷調整が行われる中、食中毒事故の影響で漬物業者向けの販売が不振。水産物卸は売上減少で資金繰りに厳しさが増す。 |
小売業
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家電小売店は、白物家電が堅調に推移する一方、薄型テレビは依然、低迷。ガソリンの販売価格は5/L円程度上昇。消防法規制への対応難で廃業を選択する給油所が増加。商店街は、長引く残暑の影響で客足が減り、秋物商戦も遅れる。中古車オークションは、エコカー補助金の終了による新車販売の低下に伴い下取車が減少傾向。 |
サービス業
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温泉旅館は、全体的には入込客が減少傾向で、宿泊単価の下落も散見。不動産取引は、消費税率アップに伴う駆け込み需要で動きが多少みられるが、全般的には供給過多の状況で、取引条件も厳しく経営を圧迫。 |
建設業
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総合工事業は民間需要の停滞傾向が続いている。塗装工事業は、工事規模は小さいが仕事量は確保しているものの、小規模の事業所は苦戦。鉄構は、年内分の仕事量は確保できているが、単価低迷からは脱せず。 |
運輸業
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猛暑の影響で飲料水関係の荷動き好調。自動車関係は、荷動きの減少が見られる中、中国向けの激減を不安視。機械物・富士重工関係は増加傾向。軽油価格は2か月連続で値上りし収益悪化。小口輸送は、全体的に低迷している中、食料品(季節商品)の輸送が若干増加。
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