景況天気図 |
概況 |
全体 |
7月 |
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昨年の電気使用制限の中の厳しい生産体制は回避されたものの、依然、先行き不透明感が強く、多くの業種で受注減少・売上減少に苦慮。また、連日の猛暑の影響で、商店街では人通りが減る一方で、運輸業や家電小売店などではプラスに作用し、業種間での浮き沈みもみられた。
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製造業
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食料品
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パン・菓子は猛暑の影響もあり売上減少傾向。生麺はスーパー等PB商品との競合、ラーメン店等の販売不振の影響で低迷。乾麺は、家庭の消費が堅調で順調に推移。酒造は、純米酒・吟醸酒の売上好調。 |
繊維・同製品
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婦人服地は、秋物の生産は一昨年並みに推移。輸出向けは苦戦。和装関係は、浴衣関連が昨年より上向き傾向で最終出荷を迎えた。伊勢崎織物は閑散期のため小口商いが中心。繊維製品は、更なるコストダウン要請の中、バーゲンの早期実施で、利益率は低下傾向。ニットは、秋物が動き始め、機種によってはフル稼働の状況だが、企業間格差は大きい。 |
窯業・土石製品
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生コンの出荷量は、県中央・東毛地域は民需、他地域は公共工事の前倒し発注により増加。コンクリートブロックは、好天により出荷量増加。また住宅着工数の伸びから需要増に期待。砕石は、西毛地域の生コン関連出荷量が減少。吾妻地域は国直轄工事が好調、県関係工事が微増。渋川地域は3年前との比較で出荷量が半減。 |
機械・金属
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節電努力を行いながらの操業の中、金属部品製品加工業は、先行き不透明感が強い。富士重関連企業は、生産フル稼働状態が続く。事業所によっては、雇用増、残業増も散見。電気電子関連は、受注減少で資金繰り悪化。電機は、業務用機器が好調だが、秋以降、海外移転の影響を不安視。プラスチック金型は、大型受注の減少が大きく、経費節減等で対応。 |
その他
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製材は、価格低迷が続く中、荷動きは前年度より悪化。紙加工品は、食品関連・自動車関連は引き続き堅調で、輸出関連・家電品関連・贈答品関連は低調。大手企業からの外注品発注量が減少傾向。印刷業は、受注減少に伴う競争激化に伴い、廃業を懸念する企業が潜在化している状況。 |
非製造業
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卸売業
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需要停滞により依然、売上減少続く中、従来の再販卸から業務卸に特化する傾向がみられる。医療機器は売上・収益増加傾向。電気・機械部品は回復傾向。農産物卸は、野菜類が供給過剰で価格暴落に加え、猛暑の影響で消費が減退し売上減少。水産物卸は売上減少の厳しい状況が続く。 |
小売業
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家電小売店は、五輪商戦は盛り上がらず、エアコン需要は猛暑の影響で活況。中古車オークションは、出品台数は安定しているが成約率は低水準で推移。ガソリンの販売価格は値下がりする中、販売量は横ばいで推移。商店街は、連日の猛暑の影響で、人通りが少なく売上低迷。 |
サービス業
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各温泉地で、様々なイベントを実施するも、宿泊客獲得の効果は薄く、入込は横ばい若しくは減少傾向で、先行きを不安視。ビルメンテナンスは、顧客のコスト削減意識の高まりで、値下げ要請が強まっている。 |
建設業
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電気工事業は、公共工事の発注が低迷する中、街路灯のLED照明器具取替工事等の発注に期待。鉄構は、仕事量が増加しているが、先行き不透明で、依然、価格低迷は続き資金繰りは厳しい。 |
運輸業
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猛暑が続き、飲料水関係好調。食料品関係も荷動きは良いが、産業用製品は鈍い。富士重工関連の荷動きは良いが収益率は低い。軽油価格は先月に続き値下げとなり若干安心感。東北方面への資材関係輸送は依然多い。小口輸送は、自動車関連が好調で、新規顧客の依頼もあり売上増加。
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